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月2本の記事更新でSEO上位独占を実現させた3つの理由

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これから、ブログやオウンドメディアを立ち上げる企業の担当者であれば、

「ブログって、どれくらい更新すると良いのだろう?」
「SEOを考えると、たくさん記事更新しないといけないのかな?」

と、どれくらい記事更新をSEOに効果があるのか?と疑問なのではないでしょうか?

結論から言えば、記事更新は多ければ多いほど、Googleのクローラーが、ブログにクローリングに来てくれる頻度も高くなり、また読者も増えていくので、理想は毎日の更新です。

しかし、大企業で体制の整った企業でなければ、毎日の記事更新は難しいでしょう。私も企業ブログを一人で担当することが多く、過去にSEOの上位を独占させたブログの更新頻度は月2本程度です。本数が少なくとも、記事の質を高めることと、企業サイトのドメインを使うことでクローラーの更新頻度を高めることができたのです。

本日は、SEOで高い実績を出し続けている筆者が、SEOを意識した、ブログの更新頻度について詳しく解説いたします。

月2本の記事更新でSEOを独占した事例

まず、下記のグラフを見てください。たった月に2回以下の更新頻度でSEOで上位を独占した事例です。

◆月2本の記事更新でSEOを独占した事例

ご覧いただければ、わかるとおり多くのキーワードでSEOで上位表示をしており、アクセス数の集まりにくいBtoBのメディアにも関わらず、広告費を1円もかけることなく月間10万PVを超すメディアとなっております。

このドメインで、新たに記事更新をするとだいたい三ヶ月から半年もすれば、SEOで3位以内に入ることがほとんどです。下記のグラフをご覧ください。

◆2021年3月31日にアップした記事が2021年4月25日にはSEO1位を取得

記事を公開してから、1ヶ月程度、SEO1位を獲得していることがわかります。このドメインがSEOに相当有利な状況を作れていることがわかると思います。

記事の更新頻度が少ないにも関わらず、このドメインがSEOに強い理由は、Googleのクローラーが毎日数百回も来ているために、Googleに対する認知度が非常に高いのです。

記事の更新頻度は平均で月に1.7本

2015年からスタートしたオウンドメディア(ブログ)で、6年を経過しておりますが、記事本数はやっと120記事になった程度です。ひと月あたりの更新頻度を単純計算すると、以下のようになります。

120記事 ÷ 72カ月(6年) = 1.7本(一ヵ月あたりの記事更新数。小数点繰り上げ)

このように、オウンドメディアとして圧倒的に成功したブログでも、記事更新数はたった月に1~2本程度なのです。では、なぜ月に1~2本程度のブログでもSEOを独占することができたのでしょうか?筆者は3つ理由があると考えます。

たった月2記事の更新でも、SEOを上位独占できた3つの理由

理由①取材を行い質の高い記事を執筆した

記事の更新頻度が低いのですが、1記事1記事に熱量をもって、質の高い記事を書くように意識しました。文字数だけで、記事を語りたくはないのですが、私の書く記事は最低でも5000文字は超えます。また、全ての記事は取材※が行われており、抽象的な概念だけに記事が終始しないように、具体的事例を入れるように工夫しました。

※取材は社内でその分野に最も詳しい人を探し、1時間程度話を聞く程度

その結果、競合他社のブログにはない付加価値が記事に生まれ、Googleから独自性のある質の高い記事として、認知されるようになったのです。多くの企業担当者が勘違いをしているのは、以下の点です。

担当者「毎日記事を更新すれば、いつかアクセス数が自然に増える!」

確かに記事本数は多い方が、クローラーが自サイトに来る回数が増えるために、Googleから認知されやすいのですが、1記事あたりの文字数が1000文字未満であったり、ライターがキーワードを意識して適当に書かせたような記事では、毎日記事更新してもアクセス数が増えることはありません。

それを証明するように、2016年ごろに流行ったキュレーション系のサイトは、毎日数十本~数百本の記事を更新する大型サイトでしたが、SEOで大きく順位を下げる結果となったのです。

参考記事:グーグル、“質の低いサイト”の検索順位を下げる–キュレーションメディアに影響も

なぜなら、そのような質の低い記事では上位表示ができず、上位表示ができなければ、検索されることもなく、また、ブックマークされたり、SNSで紹介されたり、被リンクをもらえる可能性もなく、その結果、Googleのクローラーが自社ブログに来る頻度が少なく、記事更新を毎日してもSEOで上位表示が難しくなるのです。

つまり、記事の更新頻度が高いことは、SEO上良いことですが、質が伴わなくてはならないのです。

理由②Googleに早く認知してもらうために自社ドメインにブログを設置した

ブログで早く成果を出すために、ブログのドメインを公式サイト配下に設置したことです。これにより、Googleのクローラーが、ブログ立ち上げ当初からやってきてくれるため、SEOの上位表示がしやすい状況を作れます。

つまり、ブログの更新頻度を高める目的とは、SEOの観点からは「Googleのクローラーが自社ブログにやってくる頻度を高める」ことであります。SEO業者のあいだではこれを「クローラー対策」と呼びます。

もし、自社の公式サイトの運営歴史が数年を経ているのなら、すでにGoogleのクローラーは公式サイトに、すでに多く訪れているため、ブログを公式サイト配下に設置することでクローラーがブログに最初から来てくれる状況を作ることができるのです。

理由③古い記事はマメにリライトして更新した

ブログ運営から5年も経過すると、記事は古くなります。

記事が古くなると、記事が時代と合わなくなります。時代と合わなくなればユーザーニーズを満たせなったり、あるいは競合のブログの方が、ユーザーニーズを満たすためにSEOの順位も下がってきます。

それを防ぐために、古い記事でも1年に一回程度はリライトを行っております。つまり記事の更新頻度とは、新しい記事ばかりではなく、既存の記事の更新にも必要なのです。リライトのタイミングについては、下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

参考記事;SEOを再浮上させるためにプロが使う5つのリライト手法

つまり、SEOの観点から更新頻度とは、新しい記事と既存の記事の両方の更新が必要となるのです。

以上、3つの理由を解説しました。つまり、ブログの更新頻度を高める理由とは、SEOの観点からは、「Googleのクローラー」に自社サイト(ブログ)に来てもらうための頻度を高めるためなのです。

自社サイトに「クローラー」がどのくらい訪れているのか?確認する方法

では、ここまでブログの更新頻度を高くする目的は、Googleのクローラーに来てもらうことであると解説しましたが、そのGoogleのクローラーがどれくらい自社サイトやブログに訪れているのか、確認する方法があります。

自サイトに「Google Search console」が導入していれば、管理画面で「クロールの統計情報」という機能で確認することができるのです。

◆クロールの統計情報

この画面を見ると、グラフを見れば毎日、Googleのクローラーがどれくらい自社サイトに訪れているかがわかります。平均値はすぐにはわかりませんが、だいたい1日にクローラーが100~200くらい来ているころがわかります。

◆クローラーの目安

・平均が100以上・・・個人のブログであれば十分なクローラー頻度
・平均が300以上・・・企業であれば十分なクローラー頻度

このサイトのクローラーの平均が150程度ですが、個人のブログなのでSEOに相当有利な状況を作れていることがわかるのです。

クローラーが訪れる頻度を高める3つのコツ

それでは、SEOの成果を早くだすために、クローラーの頻度を高める3つのコツを解説します。

コツ①質の高い記事をなるべく多く更新する

まずは、質の高い記事を多く更新することです。もし、ブログの記事を5人で書く体制がつくれたのなら、一週間あたりに1記事を一人が担当することで、週に5本、月に20本の記事を更新することができます。

他にもライターを使って、記事を更新をする方法もありますが、その場合は、記事の質を落とさないよう工夫する必要があります。例えば、記事の構成は社員が考えたり、レビューを徹底するなど、記事を品質を落とさない工夫が必要となります。

質の高い記事の書き方については、下記記事をご覧ください。

質の高い記事の書き方:プロが教えるブログで成果を出す7つのSEOライティング術

コツ②SNSで記事を紹介する

作成した記事を、自社のTwitterやfacebookアカウントで紹介していきます。この行為自体が、Googleのクローラーの頻度を高めること直接的な因果関係はありません。しかし、SNSで紹介することで、下記の可能性が発生するからです。

◆SNSでのユーザー行動

・記事を拡散(いいね、シェア)される

SNSでの「いいね」や「シェア」「リツイート」などがSEOに直接効果があるわけではありません。ただし、「いいね、シェア」がされることで、より幅広いユーザーに拡散されます。そうすると、下記のようなユーザーが増えていきます。

◆SNSを起点としたアクション

・ユーザーが記事をブックマークする
・ユーザーの所有のブログで記事を紹介(リンク)する
・多くのユーザーの話題となり「バズ」になる

このようなアクションが増えると、Googleのクローラーが自社サイト(ブログ)に多く訪れるようになり、ドメインが力を持つ状態になっていきます。

また、私の経験ですが、一つの記事で「バズ」ると、他の記事や新規記事もSEOが上がりやすくなります。下記をご覧ください。

◆はてなブックマークの「ブックマーク数」

上記は、筆者が6年前に書いた企業のブログ記事ですが、SNS上で大いに拡散された記事ですが、300以上つけば「バズ」と言われるブックマーク数で、2149はてぶを記録し、この記事の後から、当ブログはSEOの状況が劇的に変わり、ドメインに力をもった状態となりました。

SNSで拡散されると、クローラーが大量に自社サイトにやってきます。やがてドメインに力がつくのは筆者の経験から言っても間違いないことなのです。

コツ③記事を読んだ人が自分のブログで紹介(リンク)したくなるデータを記事で紹介する

私の下記の記事は、他の方のブログでよく紹介されます。つまり被リンクをよくされる記事なのです。

被リンクをよくされる記事:「順位上がってきた!」と実感する!SEOの効果が出るまで期間は?

この記事には「SEOがいつあがるのか?」といったことを「グラフ」つきデータで紹介しているため、他の方がSEOやブログの記事を書くときに、筆者の記事のデータを引用してくれるのです。

そう、つまり自然の被リンクを集めるためにあ、世の中にはない独自のデータ(グラフ、表)をブログで紹介することで、他の人のブログで紹介されやすくなるメリットがあるのです。

そして、Googleのクローラーは主に「リンク」を辿って、自社サイトにやってくるので、被リンクをもらうとクローラーが、自社サイトに訪れやすくなるのです。

ただし、業者に頼んだ自作自演のリンクだと、Googleから無視されたり、あるいはペナルティの対象となります。

ペナルティを受けたサイトを、回復させるのはかなり大変ですし、必ず順位が回復する保証もありませんので、企業の担当者であれば、被リンクを自作自演したり、業者に依頼するのは絶対にやめましょう。

定期的な記事更新が難しい方は最初に「たった5記事」だけ公開する

本日は、SEOにおいて記事更新の頻度や、自サイトにクローラーがくることの重要性を解説しました。ただ、現実的なところ、ブログを担当するマーケティング担当者やEC担当者は、日々の業務に忙しく、週に1記事の更新も困難だと思います。

また、SEOの経験がない方は、

担当者「記事を書いても本当にSEOが上がるのだろうか?不安だ!」

と思い、なかなか記事が進まないのも当然だと思います。人は効果や見返りがわからないことに関しては、全力になれないものです。

そういった方は、まずは公式サイト配下のブログに5記事だけ書いてみることを筆者はお勧めしております。

運営歴のある公式サイトやECサイトであれば、すでにGoogleに認知されている可能性が高く、その認知されたドメインの配下に、ブログを設置して5記事だけ書くのです。

5記事書き終わったら、半年間は放置します。そうすると、自然にSEOの順位がついてきて、サイトに流入が入ってくるようになります。SEOの順位がつけば、担当者も「記事に順位がつく!」ということがモチベーションとなり記事更新を行うことができるようになるからです。

運営歴がある公式サイト配下であれば、5記事もあれば十分効果を出せます。もし、記事の具体的書き方がわからないという場合は、下記のライティングの記事をご覧ください。

参考記事:プロが教えるブログで成果を出す7つのSEOライティング術

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