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SEOで成果を出すために必要な文字数と文字数の増やし方

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ブログ記事を管理しているSEOを意識したマーケティング担当者や、アフィリエイターなら気になるのは

「SEOで上位表示するためには文字数は何文字くらい必要なのだろうか?」

という点ではないでしょうか?筆者の経験では、SEOで上位表示するための文字数はだいたい3,000文字以上が目安になってきます。そしてビックキーワードであれば1万文字を越すケースも珍しくありません。

しかし、単に文字数を増やしたブログではSEOで上位に行くことはなくユーザーニーズを満たしながら文字数を追加できるかが大切な要素となってきます。なぜなら、ユーザーニーズを満たさなければ、そのブログを評価せず、そしてGoogleからも評価はされないからです。つまり文字数だけ増やすことに意味はないのです。

本日は、500記事以上でSEOで上位独占している筆者が、SEOで必要な文字数を実際にSEOで上位を獲得している事例を交えて解説するとともに、ユーザーニーズを満たしながら文字数を増やす方法を具体的に解説いたします。

この記事を最後まで読んでいただければ、文字数で悩まなくなるのは間違いありません。

ブログ記事の3つの文字数の事例(スモール、ビック、ミドルキーワード)

では、3つのSEO記事の事例を紹介いたします。※事例は全て2020年5月11日のSEO順位をもとにしてます。

事例は、個別記事の文字数よりも独自性やコンテンツのクオリティ、あるいはドメインの信頼性の方が最もSEOを左右する要素です。そのため純粋に文字数の事例を紹介するには、数千のブログの文字数の統計データの方が好ましいですが、そのようなデータが手元にないので、筆者の個別の事例になることをご了承ください。

それでは、スモールキーワード、ビックキーワード、ミドルキーワードの各文字数の事例を紹介します。

事例①スモールキーワードの「mPOS 評判」でSEO2位のコンテンツは文字数2,539文字

mPOS-hyo

上記の記事:カスタマイズと中国人向け決済が特徴の「mPOS」の評判と考察

この記事は、読んでもらえればわかりますが、実は3,000文字を達成しておらず、2545文字しかないコンテンツです。しかし、SEOで長らく1位をキープしております。

◆SEOは、2018年より上位をキープ(GRCのグラフデータ)

この文字数でSEO上位を保ち続けているには3つの理由があります。

◆文字数が少ないのにSEOが1位の理由

理由①検索数が少なく、競合が少ない
理由②世の中にそもそも情報が少ない
理由③mPOSに関して詳しい人がいない

mPOSとは決済システムの名前のことで、しかも大手向けの決済システムであり検索数の多い「楽天ペイ」や「Airペイ」とは異なります。そのため、mPOSのことを検索する人も少なく、また、コンテンツ提供者には、私のように決済について詳しい人も業界にはいないため、比較的少ない3,000文字以下でも上位をキープできるのです。

では、つぎに競合激しいビックキーワードでSEO1位を獲得している私の事例を紹介いたします。

事例②ビックキーワード「スマホ決済」でSEO2位のコンテンツは文字数8,749文字

スマホ決済の事例

上記の記事:【2021年版】スマホ決済大手7社比較!今から導入する決済方法は?

では、次に月間平均検索数が33100を超えるビックキーワードでSEO順位が2位のコンテンツの事例を紹介します。このキーワードは、当然競合も非常に多い分野ですし、決済という金融の分野になるのでGoogleが重視しているYMYLという分野でもあります。※YMYLについては下記の記事をご覧ください。

参考記事:YMYL(Your Money or Your Life)とは?Google検索品質評価ガイドラインについて

競合サイトが多く、さらにGoogleがサイトの信頼性(YMYL)という点を検索順位の基準として重きを置いているジャンルでの文字数は8,749文字です。

◆2020年5月4日のコアアップデートにより1位に復活、その後は2位に

ビックキーワードでは1~2万文字のコンテンツもある中、そこまでの極端に多い文字数というわけではありませんが、やはり1万文字近くのコンテンツということになります。そしてYMYLという分野では、単に質の高いコンテンツということだけではなく、サイト(ドメイン)の信頼性も問われます。

その点、この「スマホ決済」の記事があるドメインは「ebisumart」という有名なECプラットフォームの企業ドメインであり、信頼性は充分です。またコンテンツの質もECや決済業界のプロの私が、実際の取材をもとに書いているため、ビックキーワードの中では比較的少なめの文字数でもSEO上位になっております。

事例③ミドルキーワードの「ECサイト 作り方」でSEO1位のコンテンツは文字数5,961文字

上記の記事:EC初心者が10分で理解するECサイトの制作の手順と費用相場

このキーワードは、月間平均検索数が1900で、検索数としてはそこそこ多いキーワードでミドルキーワードといえるでしょう。また広告も多いキーワードですから競合も多く存在ます。その分野でSEO1位の私の記事の文字数は5,961文字になります。

◆2017年より3年間もSEO1位をキープ

上記のグラフはわかりにくいかもしれませんが、2017年6月より長きにわたりSEO1位をキープしているグラフです。

やはりこの記事は、ECプラットフォームのebisumartのドメインで書いており、サイトの信頼性があり、かつ、EC業界に5年いる私が実際の体験のもとに書いている記事ですから、SEOの順位に変動なく、ずーと1位のままです。

これくらい競合の激しいキーワードになると1万文字を越すコンテンツもありますが、それらのコンテンツに順位が負けたことはありません。

つまり、文字数が全てではないということです。しかし、筆者の経験ですと、どんな分野のキーワードであってもやはり3000文字以上の文章が目安となるのは間違いありません。

文字数が1万文字以上でも、SEO上位にたどり着かない記事も多数ある!

WELQ問題※が発生する前は、SEO業界では外部のライターにかかせた1万文字を超えるもの存在する「長文コンテンツ」というものが流行りました。そしてそれらは効果を発揮し2016年頃まではSEOで上位を席巻している時期がありました。

参考記事:WELQ問題からネット上の医療情報はどう変わったのか

しかし、上記の参考記事にも言及されている通り、ただ長文というだけで、タイトル(キーワード)に関係のない無駄な内容が多く含まれる記事が多数ありました。

その後、Googleのアップデートが繰り返されるうちに中身の薄い長文コンテンツが、SEO上位からすっかり姿を消してしまいました。

しかし、今現在でも、SEO上位達成のためにはある程度の文字数は必要で、さらに中身も問われるようになったのです。その中身というのはいかに「ユーザーニーズを満たす」ために、文章がかかれているか?という点なのです。

300~500文字くらいのブログでSEO上位にたどり着くのは困難

アメブロなどのブログプラットフォームで、旅行の体験記などを300~500文字くらいで、何年間も更新頻度もマメに記事更新されている方も多いと思いますが、残念ですが、それくらいの文字数ではSEOで1ページ目(10位以内)に入ることは、通常なケースでは困難です。理由は以下の通りです。

◆300~500文字のブログがSEOで上位に達しない理由

理由①2012年以降、Googleはコンテンツ内容を重視するようになった
理由②競合サイトも理由①を意識して質・文字数を向上させている
理由③300~500文字ではユーザーニーズを満たすことができない

もし、今までのブログの文字数が300~500文字程度である場合、次の項を踏まえて改善に取り組んでみてください。

必要なのは文字数ではなく、ユーザーニーズを満たすこと!

以上、私の実際のSEOで上位の記事から、文字数という形で事例を抜粋した形で紹介いたしました。私の記事や体験が全てというわけではありませんが、SEO上位を独占している私の経験から言えることは

◆筆者のSEOの文字数に関する考え方

ある程度の文字数は最低限必要だが、それがSEO順位に影響する全てではない。むしろ、ある程度のユーザーニーズを満たすために文字数は最低でも3,000文字以上は必要になる。

ということであり、つまりSEOに必要な文字数とは、下記のような順番で考えるとわかりやすいでしょう。

◆SEO上位になるための正しい考え方

①SEOで上位になるためにユーザーニーズを満たす必要がある
②ユーザーニーズを満たすために3,000文字程度の文字数が必要
③文字数を満たすために「証拠」「根拠」「事例」「体験」「多様なニーズ」が必要になる

つまり、文字数を満たす(ユーザーニーズを満たす)ために必要なのは、文字数の追加方法は下記の5つのポイントとなります。

ユーザーニーズを満たすための文字数の5つの増やし方

それでは、文字数の増やし方を5つのポイントに分けて解説します。

ポイント①主張に対する「根拠」を追加する
ポイント②主張を裏付ける「事例」を追加する
ポイント③主張を裏付ける「証拠」を追加する
ポイント④主張に基づく「体験」を追加する
ポイント⑤ユーザーがもつ「多様なニーズ」を追加する

ポイント①主張に対する「根拠」を追加して文字数を増やす

テーマ(キーワード)を決めて書くブログには主張があります。例えば下記のようなものです。

◆主張

ECサイトを個人の方が始めるのでしたら、まず無料のECプラットフォームを使ってみるべきです。

これが主張ですが、私のコンサルティングの経験から言えば、根拠が無く主張で終わっている方が非常に多いのです。中身のあるブログにするため、質の高いブログにするためには、主張をしたら、根拠を明示すなけれなりません。例えば以下のようなものです。

◆主張と根拠の例

ECサイトを個人の方が始めるのでしたら、まず無料のECプラットフォームを使ってみるべきです。

なぜなら、ECサイトの運営ノウハウがない場合は、最初のうちは売上が発生しないこともあり、売上が発生しなくても、ECサイトを運営するためには、固定費のかからない無料のECプラットフォームを使うのがベストな選択だからです。

どうでしょう?二つを比べると、「中身の濃い」ものになり、しかも文字数が倍以上に増えております。こういったライティングこそ、ユーザーニーズを満たすものなのです。

ポイント②主張に対する「事例」を追加して文字数を増やす

それでは、次に「事例」を追加する場合を紹介します。以下のようになります。

◆主張と事例

ECサイトを個人の方が始めるのでしたら、まず無料のECプラットフォームを使ってみるべきです。

例えば、テレビやネットで話題になった「おっさんレンタル」というおっさんをレンタルできるECサイトですが、月間売上が数百万円以上あると思われるECサイトでも、無料プラットフォームを使って運営しているのです。

このように事例を追加することで、主張に厚みと説得力をつけることができますし、事例があると主張の納得感もかなり増します。

ポイント③主張を裏付ける「証拠」を追加して文字数を増やす

では、つぎに証拠を追加してみます。事例と何が違うのか?と思われるかもしれませんが、証拠とはデータ等を使って、主張を裏付けるものです。まずは事例を見て行きましょう。

◆主張と証拠

ECサイトを個人の方が始めるのでしたら、まず無料のECプラットフォームを使ってみるべきです。

経済産業省が調査したECサイトにかける費用をアンケート調査したところ、全国のEC運営事業者の65%は無料のECプラットフォームを使っているとのアンケート結果が出ました。無料のECプラットフォームを使っている理由でもっとも多い回答が「固定費を抑えたい」というものでした。

※注意、このような経済産業省の調査は存在しません。ここでは例として作ったものです

証拠があることで、主張は疑いようのないものになりますし、文字数もだいぶ増えてきました。さらに証拠の場合は、引用や参考記事としてリンクをつけるべきです。そうすることで、ブログユーザーへの納得感が増します。

自分のサイト以外にリンクを貼る事を、離脱率が増えるために嫌がる方も多くいますが、そもそもユーザーへの情報の信頼感があるものではなくてはSEO上位にたどり着きませんし、SEO上位に達成しなければ、ブログやサイトの売上は伸びません。

また、私の経験ですと、引用や参考記事のリンクのせいで離脱が極端に増えることはありませんし、Googleも情報の背景の根拠を示すことがある程度SEO順位の評価基準なっていることが下記のGoogle公式ブログにも書かれております。

・専門性に関する質問

コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証明、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(著者ページへのリンクやサイトの概要ページなど)など、掲載されている情報が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供しているか?

Googleウェブマスター向け公式ブログより引用

このような背景からも、証拠を信頼すべき背景情報として、リンクをつけるべきなのです。

ポイント④主張に基づく「体験」を追加して文字数を増やす

では、つぎに筆者や取材先で聞いた体験を主張に追加してみましょう。

◆主張と体験

ECサイトを個人の方が始めるのでしたら、まず無料のECプラットフォームを使ってみるべきです。

ECサイトを5年前から運営している私の経験ですが、運営当初から有料のASPのECシステムを採用しましたが、ECサイトの運営になれるまでは、最初の半年は売上がほとんどあがらずに、ASPへの支払いが毎月数万円あったので、毎月赤字ですと非常にモチベーションが上がらず苦労しました。

個人の体験を入れると、主張に対して納得感がだいぶ上がるのがわかると思います。読者の方も、普段から「あのラーメン屋美味しいの?」と周りの方に聞いた時に「チャーシューが分厚くて、柔らかくて美味しかった!」という体験を聞くと、非常に納得するのと同じことです。

また、多くのブログは残念ながら自分が体験したことない分野に関して書かれているケースがほとんどであり、もし、その分野で体験談を書くことができれば、それは大きな付加価値となるからです。そして、この体験談は、他のブログに真似されづらいという長所があります。

なぜなら、誰しもが人の体験談を真似して、それを自分の事のように書くのは躊躇しますし、また体験談を真似した場合、真似したことがバレやすいためです。なぜなら、個人の体験が、全く同じ体験として複数の人で内容をかぶることは稀なたためです。

私は、ブログをコンサルするときに個人の体験を含めることは大いに奨励しております。

ポイント⑤ユーザーがもつ「多様なニーズ」を追加して文字数を増やす

多様なニーズというのは、例えば「ECサイト 作り方」というキーワードでブログを書いた場合に、作り方だけでなく、ECサイトを作る人が、その時に悩んでいたり、役に立つ情報にもニーズがあるために、これらをまとめて、私は「多様なニーズ」という言い方をしております。

具体的には下記のようなものです。

◆キーワード「ECサイト 作り方」のブログ記事に下記の項目を見出しとして追加

・ECサイト開設した最初の三ヵ月の注文件数は一桁の場合もある!
・小規模ECサイトの運営は一人で行う!
・ECサイトの広告は、費用対効果が良くないが、ノウハウ蓄積のために実施すべき

上記にあげた3つの例は、いずれも「ECサイトの作り方」とは直接関係がありません。しかし、ECサイトを作った人が、すぐに直面する問題であり、読者自身も気がついてなかった「ニーズ」があるのです。

では、もう一つ例をあげましょう。伊豆のシュノーケリングスポットを検索する場合です。

◆キーワード「伊豆 シュノーケリングスポット」のブログ記事に下記の項目を見出しとして追加

・シャワーやトイレなどの施設情報
・7~8月以外のシーズンの情報
・水難事故などの情報

シュノーケリングのブログ情報メインは、やはり綺麗な海の写真や透明度、そこにいる生物の話がメインとなるべきですが、上記であげた情報(多様なニーズ)は、シュノーケリング初心者や家族連れは特に気にする情報です。

つまり、ブログを書く時は、ユーザーを想起して、ユーザーがどんなことを気にしているのか?考え抜いた上で情報提供していくことが、ユーザーニーズを満たすことにつながっていくのです。

なお、多様なニーズはブログ記事の中心の話ではないので、ブログの最後の方に書くべきです。

シュノーケリングのブログは、私は趣味で運営しており、多様なニーズの生きた見本となるので、よろしければ、下記の記事を最後の方をみて多様なニーズの作り方の参考にご覧ください。

多様なニーズの参考記事:関東の最高峰!真鶴「番場浦海岸」でシュノーケリング【中上級者向け】

SEO上位を狙うには文字数は3,000文字以上は必要となるが、ユーザーニーズを満たすために文字数が必要なのであり、文字数だけ増やしても意味がない!

本日は、SEOで上位を獲得するために文字数がどれくらい必要か?そして、文字数を増やすにはどうすべきか?を解説しました。

文字数の話をするとクライアントからよく来る意見が「文字数が少ない方が読みやすくていいですよね?文字数はGoogle対策でしょう?」と言われることがあります。

たしかに答えが明確な検索キーワード、例えば「英語 スマホ」といったキーワードであれば、こたえは
smartphone」なのは明確なので、文字数を増やす必要はないので、その意見は正しいと思います。

しかし、検索キーワードには「悩みが深かったり」「もっと知りたい」という方が多く、そういった方を真に感動させ、

「俺の求めていた記事はこれだ!Tweetしよう!」
「ブックマークしよう」
「友達にLINEで教えてあげよう」
「このブログに書いてあることを実践しよう!」

思うくらいの記事を書くには、ユーザーニーズを完全に満たす必要があり、その結果として文字数も増えるものなのです。しかし、ユーザーニーズを満たした記事に出会った読者は、時間も忘れて最後まで読んでくれるので、文字数など関係ありません。

その証拠に、私のブログ記事には多数のコメントが入っており、最後まで読んでくれている読者が多いからです。皆さまも、文字数を追加するという行為は「ユーザーニーズを満たす」ためということを覚えて、実践してみてください。

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