SEO対策を行って、自社のサイトやブログのアクセス数を増やし、売上を拡大したり、アフィリエイトの成果の最大化を考えているのではないかと思います。
SEOにおいて、対策するキーワードの選定は最も重要なプロセスになります。なぜなら、検索需要のないキーワードでSEO1位をとっても、アクセス数は全く伸びないからです。つまり、ユーザーが検索するキーワードでコンテンツを用意しないといけないからです。
私は以前、英会話のベルリッツでWEBマーケティングを約5年間担当していましたが、10年以上運営していた無料英語学習ブログの「ワードマスター」というコンテンツは、キーワードを意識していなかったため、公式ドメイン配下で数百記事もあるにも関わず、ほとんど検索されてませんでした。
しかし、その後私が作ったベルリッツブログは、キーワードプランニングを行うことで、現在では100記事未満にも関わらず月間65万PVのメディアを作るに至りました(5年後の今は100万PVを超えたと聞いております)。
本日は、その経験からWEBマーケティングを10年以上行っている筆者が、月間10万PVを達成するためのSEOキーワード対策について、徹底的に解説いたします。
SEOキーワード対策が行われたサイトは必ず「右肩上がり」のグラフを描く!
まずはキーワードプランニングを適切に行ったベルリッツ・ブログの事例から紹介しましょう。
キーワードが設定されたブログやサイトにはアクセス推移に同じ特徴があります。必ずアクセス数が右肩上がりになっているということです。ベルリッツブログの場合は、たった週に1度のブログ更新のため、緩やかな上がり方ですが、キーワードが設定されているブログは必ず、このようなアクセス数の推移になります。
◆筆者が昔担当したブログのアクセス数推移(2014年1月~)
そして、下記グラフが私が1年半前から作っているブログも現在月間11万PVで、SEOキーワード対策を適切に行った結果、右肩あがりの、アクセス数推移を描いています。
◆筆者の月間11万PVのブログのアクセス数推移(2016年5月~)
右肩上がりのアクセス数の秘密はキーワード対策に有り!ニーズがないところにコンテンツを作っても、アクセス数は集まりません!
私のところに良く来る質問です。
質問者「毎日ブログを更新しているのですが、アクセス数が増えません!」
筆者「どんなブログを書いているの?」
質問者「今日あった出来事とか、扱っている商品の宣伝です」
筆者「それでは絶対にアクセス数は増えないよ!」
よくある誤解ですが「毎日ブログを適当な文字数で更新していけば、アクセス数が増える!」と考えている人が多いのですが、これは間違いです(もちろん偶然SEOで上位にあがることもあります)。ブログでアクセス数を獲得するには、検索ボリュームがわかるキーワードリストを作成し、そのリストを元に記事を書きます。
アクセス数の集まらないブログの特徴は「誰も検索しない内容やタイトル」で、ブログを書いていることが大きな特長です。それが趣味の日記的なものなら問題がありませんが、商業用のサイトならば問題です。つまりキーワードを設定しないということは、自分本位、企業目線のブログなるので、アクセス数が自然には絶対集まりません。。
では、検索ニーズや検索ボリュームについて具体的に解説します。
検索ニーズがないということは?
例えば、「英語 上達」というキーワードは月間平均検索数が「4833」もあり、ビックキーワードではないですが、そこそこアクセスのあるミドルキーワードと言えます(月間平均検索数の調査の仕方や目安は、後で説明します)。しかし「英語 本気」というキーワードは月間平均検索数が「0」です。
SEOで「英語 本気」で1位になったとしても、誰も検索しない(ニーズがない)ので、アクセス数が集まらないので、SEOで1位の意味がありません。このようにコンテンツを作る前に、下記の手順を踏まないとアクセス数が増えないのです。
①自分のビジネスに関係するキーワードリストを作成
②月間平均検索数が1000以上のキーワードを抽出(BtoBなら100以上)
③キーワードリストに基づいて、ユーザーの欲求を120%満たすコンテンツを作成
では、具体的にどのようにSEO対策のキーワードリストを作れば良いのか?具体的手順を解説します。
月間平均検索数(検索ボリューム)がわかるキーワードリストの作り方
キーワード対策で必ず使う2つの無料ツールを知ろう!
まず、キーワード対策には、検索ボリュームを把握する必要があり、それをを行うには以下の2つの無料ツールを使います。
①Google キーワードプランナー
②goodkeyword (グッドキーワード)
なお、Googleキーワードプランナーは2016年の12月に仕様変更があり、Googleでアドワーズ広告を使わないと、このツールを使えないようになってしまいました(ただし、私のように2016年12月以前にログインしていた方は引き続きこのツールを利用できます)。アドワーズ広告を月間数百円でも使えば、このツールを使えるようになるので、詳しくは下記ブログ記事をご覧ください。詳しく書いています。
では、最初にキーワードプランナーの使い方を解説します。
Googleキーワードプランナー ※Googleアカウントが必要
Google キーワードプランナーの役割①キーワードの月間平均検索数がわかる!
(1)対象キーワードの月間平均検索数
例えば「英語」とキーワードプランナーに入力してみた。下記をみて欲しい。月間平均検索数がだいたい把握できるようになっている。下記の赤い四角と青い四角をみてください。
赤い四角には、調べたいキーワードを入力し、その結果として青い四角に月間平均検索数が表示されています。
調べるキーワードが英語の場合は、下記のようになります。
対象キーワード「英語」の月間平均検索数は「301,000」
※毎月変動しますので、この値は2018年12月のデータです。
Google キーワードプランナーの役割②関連キーワードのCSVファイルのリストが抽出できる!
キーワードプランナーを使えば、SEOキーワード対策には欠かすことのできない検索ボリュームが把握できる「キーワードリスト」を作ることができます。例を出すと「英語」と入力すれば、ユーザーがそれと関連して検索するキーワードを一覧で、アウトプットできるのです。
下記の赤い四角、青い四角、緑の四角をご覧ください。
このように、「英語」の月間平均検索数を調べるのと同時に、青い四角の部分には、「英語」に関連するキーワードの一覧(701キーワードもあります)が出てきます。そして緑の四角をご覧ください。このリストを下記のようにCSVファイルでダウンロードできるのです。
◆キーワードリスト
赤い四角がキーワード、青い四角が月間平均検索数
このように、キーワードプランナーを使えば、月間平均検索数を把握して、キーワードリストの一覧を作ることが可能になるのです。このリストを元にSEOキーワード対策を行います。
しかし、4つの作業を行って、リストを整理する必要があります。
①月間平均検索数が少ないものはフィルターで除外
月間平均検索数が1000以下のものは、SEO対策キーワードから除外しましょう。英語の場合は下記のキーワードたちです。
例:キーワード「英会話 一 から」月間平均検索数「10-100」
アクセス数を集める前提ですと、月間平均検索数1000以下のキーワードは無視してかまいません。小さいキーワードばかり攻めると、多くの記事を書いてもアクセス数が集まらないからです。ただし例外はあります。(ただし、BtoBの場合は100以下を除外の基準にします)
②問い合わせ意欲(CV率が高そう)なキーワードは月間平均検索数が少なくてもコンテンツを作る
例えば中古車業界の例ですが。
例:キーワード「車 すぐ売る」月間平均検索数「83」
このキーワードでSEOが1位になっても、トラフィックはほとんど集まりません。しかし、このキーワードは問い合わせ意欲が極めて高いキーワードで、CV率が高いマネタイズしやすいキーワードです。こういったキーワードは検索数が低くても、手を抜かずコンテンツを用意する方が必要があるのです。
③意図が重複しているキーワードはマージする
下記の例ご覧ください。
例:キーワード「英会話 上達 コツ」月間平均検索数「100-1000」
例:キーワード「英会話 上達 」月間平均検索数「1000-1万」
例:キーワード「英語 リスニング」月間平均検索数「1万-10万」
例:キーワード「リスニング 」月間平均検索数「1000-1万」
このようにキーワードリストには、意図が重複していたり、他方が他方を内包することが可能なキーワードが多数ありますから、この場合は検索数が多い方を残し、フィルターで非表示にしてください。
④「東京、大阪、横浜」などの自社ビジネスと関係ない地域で対策しづらいキーワードは除外する
まずは下記をご覧ください。
例:キーワード「英会話 東京」月間平均検索数「100-1000」
例:キーワード「英会話 横浜」月間平均検索数「100-1000」
もし、あなたが英会話スクールのWEB担当者で、東京や横浜にスクールがあるのなら対策する意味はありますが、北海道の英会話スクールでしたら対策する意味がありません。(ただし、アフィリエイトサイト場合は東京の英会話スクールのまとめ記事をつくることは対策する意味はあります。)
⑤全く関係のないキーワードは除外する
キーワードプランナーは、Google独自のロジックで、関連するキーワードを引っ張ってきますから、リストの中には、どう見ても関係のないキーワードが含まれることがあります。例えば「英語」のリストでは、下記のキーワードが混ざっていました。
例:キーワード「ホームページ 英語」月間平均検索数「100-1000」
例:キーワード「梨花」月間平均検索数「1万-10万」
「ホームページ 英語」に関しては、英語に関するビジネスとは直接関係するキーワードではないですし、「梨花」については、どうしてリストに入っているのか理解できません。
このようなキーワードはリストから非表示にしましょう。
◆どんなキーワードもエクセル上で消さないで、非表示にだけしておこう
①~⑤の例で「除外」という言葉も使いましたが、使わないキーワードも削除せずに非表示にしておきましょう。その理由は、全てのキーワードを対策した後に、トラフィックの少ない月間平均検索数が1000以下のキーワードを対策したり、SEO状況の調査に使う場合があるからです。
キーワードプランナーの使い方を解説しましたが、次にgoodkeywordの使い方を解説いたします。
goodkeywordの役割は「複合キーワード」を抽出すること!
キーワードプランナーは「関連キーワード」を抽出できるツールですが、「複合キーワード」の抽出は部分的になっていますので、goodkeywordを使って「複合キーワード」を抽出します。
◆キーワード「英語」の複合キーワードを抽出する
赤い四角と青い四角をご覧ください。赤い四角に抽出したいキーワードを入力し、「検索ボタン」を押すと、青い四角の部分に「英語」の複合キーワードが抽出されるのです。
そして、下記の赤い四角のボックスに「全選択(Ctrl +A)」と「コピー(Ctrl+C)」を行えば、リストをコピーできるので、エクセルに貼り付けてリストを作りましょう。
◆関連キーワードと複合キーワードの違い
「英語」の関連キーワードの一部
・英語 翻訳
・英会話
・toiec
関連キーワードとは、この例ですと「英語」と関連性のあるキーワードのことです。
「英語」の複合キーワードの一部
・英語 翻訳(関連にも複合にも抽出される!)
・英語 自己紹介
・英語 日付
複合キーワードとは「英語」と一緒に検索されるキーワードのことです。下記をご覧ください。下記はGoogleサジェストキーワードと呼ばれる機能です。検索ボックスに英語と入力しただけで、様々な複合キーワードが出てきます。誰もが経験したことのある機能です。つまりこれを一覧化するものがgoodkeywordなのです。
上記の例を見てもわかるとおり「関連キーワード」と「複合キーワード」は完全には分かれません。関連キーワードには、複合キーワードも多数抽出されるため、一部重複します。
つまり、Googleキーワードプランナーで抽出したリストを、goodkeywordで補完する必要があります。ただし、面倒な点があり、goodkeywordでは、月間平均検索数が出ませんので、goodkeywordで抽出した複合キーワードを、キーワードプランナーで、月間平均検索数を出してあげる必要があります。
キーワードリストを作る5つのステップ
ステップ①メインキーワードを5つ程度出す※「英語」のようなビックキーワード
まず、キーワードプランナーで自社や自分のサイトと関連のあるキーワードを連想します。例えば英会話スクールならば、「英語」「TOEIC」「オンライン英会話」「英会話スクール」というように、自社サイトに関係のあるメインワードを考えてみましょう。どんな業種でも5つくらいは出てくるはずです。
もし、思いつかなければ、競合のサイトを参考にするのが良いでしょう。
ステップ②キーワードプランナーを使って、メインキーワードから関連キーワードのリスト作成を行う
先ほど説明したやり方で、メインキーワード全てで、リストを抽出します(前述したキーワードの除外作業を行います)。
ステップ③キーワードプランナーで作ったキーワードリストから月間平均検索数が1万を超えるものだけ、goodkeywordを使って、関連キーワードを抽出する
例:キーワード「ビジネス英語」月間平均検索数「1万-10万」
このキーワードをgoodkeywordを使うと(下記は一部です)
・ビジネス英語 挨拶
・ビジネス英語 メール
・ビジネス英語 自己紹介
・ビジネス英語 本
などの関連キーワードが抽出されます。これらをキーワードプランナーを使うと、月間平均検索数が1000を超えるのは「ビジネス英語 メール」でしたので、このキーワードをキーワードリストに加えます。(ただし、すでに「英語 メール」という似たようなキーワードがリストに存在します。マージするか?コンテンツを分けるか?の判断はコンテンツの作り方次第です)
ステップ④”③”の作業を繰り返し、キーワードプランナーにはない関連キーワードを探し、リストに追加
月間平均検索数が1万を超えるキーワードを使って③の作業を繰り返してください。この作業を行えば、どんな業界でも100以上キーワードリストが作成できるはずです。最終的には100~200のキーワードリストに仕上げましょう。
ステップ⑤リストの中から特に力を入れる10キーワードを選ぶ
下記をご覧ください。これは「英語」に関して①~④の工程を終えたエクセルのキーワードリストです。
列を2つ追加しています。1つは「対策キーワード」そしてもう一つが「注力キーワード」です。つまり100個から200個のSEO対策キーワードの抽出を終えて、最後の仕上げに「注力キーワード」を10個程度決めます。
どんなスゴ腕でも、SEO対策するキーワード全てで、1位を取ることは不可能です。しかし、競合にサイトとして買っていくためには、その業界で1位を獲得しなくてはいけないキーワードがあります。そのキーワード対策に関しては、徹底的にコンテンツを作りこんで1位を獲得するのです。
もちろん、それでも1位を獲得できるわけではありません。しかし、SEOで1位を取得する気持ちでコンテンツを作らないと、5位にもなれません。
※SEOで上位をとるためのコンテンツ作成については後日、詳しく記事にて説明いたします。
検索ボリュームが高いモノからコンテンツを作るのか?
キーワードリストができたら、おそらく「どのキーワードからコンテンツを作ればいいのか?」悩みと思います。理論的に言えば、「検索ボリュームが多い方からコンテンツを作る」のがベストです。なぜなら、月間平均検索数の多いビックキーワードになれば、なるほどSEOで上位に立つのが難しいからです。
しかし、私のやり方は「コンテンツを作りやすいキーワードや、内容を熟知しているキーワード」から着手する方法をおススメします。SEOは長期的施策ですから、小さい成果を出してモチベーションを高めながら運営していかないと長続きしません。そしてSEOで上位になりやすいのは、そのキーワードに関して、深い知見があるものです。
ですから、まずは自分が作りたいコンテンツから、スタートしましょう。
SEO対策キーワードのまとめ
では、最後に本日のまとめを行います
✔検索ニーズがあるところにコンテンツを作る
✔検索ニーズはキーワードプランナーとgoodkeywordを使う
✔両ツールを使って、キーワードリストを作る
この3点を押さえることで、アクセス数が右肩あがりのサイトを作ることができます。SEO対策キーワードで、よくある悩みが「キーワードプランナー」がGoogleのアドセンス広告を使わないと、ログインできない点です。月々数百円で可能ですが、やはり実際に捨て広告を行うことに抵抗感がある方が多いです。
キーワードプランナーの代わりになるツールは有料ツールしかありません。1つは私も使っている「ミエルカ」というツールです。複合キーワードに関してはgoodkeywordツールよりもはるかに便利で、検索ボリュームもカンタンに把握できます。
どうしても無料で行いたいという方は「新巻鮭SEO」という無料のツールがありますが、こちらは1キーワードずつしかでませんし、キーワードのボリューム計算が、独自のため、キーワードプランナーと異なります。しかし、無料でカンタンなツールのため、気軽にキーワード調査をするのに向いています。
プロからコンサルティングを受けよう
SEOに限らないが、やはり成功体験のあるプロの意見を聞いてから行う方が成功への道のりは近い。そして残念なことにSEOの業界は「ウソや詐欺」にあふれている業界だ。
弊社、forUSERS株式会社でも、SEOのコンサルティングサービスを行っており、弊社を含めて数社からコンサルティング会社を検討するべきでしょう。もし、SEOコンサルティングを検討している場合は、下記サイトを見て欲しい。
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